屋久島で線路跡を見つけたようなことを書きましたが、大間違いでした。この安房森林鉄道、屋久島電工と営林署で現在も使われているそうです。
宮脇俊三「夢の山岳鉄道」の「屋久島自然林保存鉄道」で、安房森林鉄道に乗車したこと、乗車前日に千尋の滝を見たこと、尾之間に泊ったことなどとともに観光路線化の提案をしています。
深い谷に沿って走るし、軌間762mmでもあるし、黒部峡谷鉄道のような趣になるかと想像しますが、線路を取り巻く木々の色と勢いが違うので、実現したら南の国らしさを満喫できる鉄道になるでしょうね。
約1万5千年前まで続いた氷河期には海面は今よりも120mも低く、屋久島は九州本土と陸続きだったそうですが、その後の1万年をかけて海面は現在のレベルまで上昇したとのこと。
ちょうどそのころ(約7,300年前)、屋久島北の海底にある「鬼界カルデラ」が大噴火し、それに伴う「幸屋(こうや)火砕流」が屋久島を襲い、多くの生物に大打撃を与えたようです。
大噴火の火山灰は「鬼界アカホヤ火山灰」と呼ばれ、屋久島では場所によって2m、九州南部で1m、遠く琵琶湖付近でも数cm堆積しているそうで、その環境では生き残るのも大変だったと思います。
屋久島に住む哺乳類はサル、シカ、イタチ、ネズミ、モグラ、コウモリの6種類だけだそうですが、以上の想像を絶する自然の変化がその理由かもしれません(写真は西部林道でのヤクザルで本土のニホンザルよりもやや小型)。
今日は午前中4時間をかけて尾之間(おのあいだ)温泉脇から蛇之口滝へ。一昨日の大川(おおこ)の滝、布引の滝、昨日の千尋(せんぴろ)の滝、トローキの滝と、今回の屋久島は滝を堪能しました。ただ晴れが続いているため、ご覧のように水量は少なく、ちょっと寂しい様子です。
大変お世話になったガウディーさんとお別れし、夕方、屋久島からジェットフォイルで指宿へ。早速砂風呂と豪華な夕食。午前中の登山の疲れも吹き飛びました。
ガウディーさんの案内で一日かけて屋久島を一周しました。
フルーツガーデン、中間のガジュマル、大川(おおこ)の滝、西部林道、屋久島灯台、横河(よっご)渓谷、永田いなか浜、布引の滝、愛子橋、よろん坂、どうぶちさん、JRホテルの温泉と。
中でも最も印象に残ったのはガウディーさん宅の裏にそびえたつモッチョム岳。高さ979mの花崗岩。これほどの岩山をこれほど間近に見ることができる場所はそう多くはないでしょう。
鹿児島・屋久島旅行二日目は、鹿児島中央-隼人-吉松-人吉-新八代-鹿児島中央の鉄道ぐるり旅。中でも人吉、新八代間は「SL人吉」なる蒸気機関車にひかれた客車の旅。機関車は通称ハチロク、58654号機。1922年(大正11年)日立製作所製造で、1975年の廃車、2005年の引退から復活したそうです。今年の11月で87歳、頑張ってくれています。
明日は船で屋久島にわたり、ガウディーさんの本宅建築現場を訪問予定。
2009年5月7日(木)から13日(水)の6泊7日の鹿児島・屋久島の旅が始まりました。日程は次のとおりです。
5月7日(水) 羽田から鹿児島へ、鹿児島市内・桜島観光
5月8日(金) 肥薩線の旅
5月9日(土) 屋久島へ移動
5月10日(日) 屋久島観光
5月11日(月) 屋久島観光
5月12日(火) 屋久島観光、指宿へ移動
5月13日(水) 指宿観光、鹿児島から羽田へ
今日は午前9:50に鹿児島空港着、午後のバスツアーで鹿児島市内と桜島観光。関東地方は雨のようでしたが、こちらは晴れで、桜島湯之平展望所から霧島の韓国岳や開聞岳をのぞむことができました。
さて、写真は夕方の散歩で見た鹿児島三越のシャッターの案内。昨日、5月6日に閉店となったようです。ネットで調べたら31年間営業している、ドイツ時代によく買い物に出かけたデュッセルドルフ三越も来る6月末に閉店だそうです。
地球を桜島の大きさに縮めたとすると、百貨店の閉店などは小さな砂粒の動きのようなものですが間違いなく桜島を毎日変化させていて、時間がたてば山の形をも変えるということなんでしょう。
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