昨年12月に弟宅の一員となった秋田犬の「あきちゃん」は御年1歳2か月となり体重は25kg超。昼間は庭に出されていることが多く、路地に入ってくる郵便屋さんなどに吠えかかるので、信頼感ある番犬であり近所迷惑な存在でもあります。
2008年までわが家の末っ子だったケビン(ビーグル犬)と比べ、愛想が無いこと、体を使った感情表現が少ないことが秋田犬(や柴犬)の特徴だと感じますが、同じような違いが日本人と西洋人の間にもあるようなので、秋田犬の愛想の無さは、日本の気候風土のなせる業なのか、あるいは愛想の無い日本人が主人であったことが理由なのか考えていました。
ところが、ネット情報によれば、オオカミとオオカミから進化した犬の違いは「人とコミュニケーションする能力」と「人に対する依存度」だそうで、犬の中でも秋田犬と柴犬は遺伝的にオオカミに近いことから、あきちゃんが人にベタベタしないということは自然なことと思われます。
とすると日本人の愛想の無さ、というかコミュニケーションが不得手なことはどこから来るものなのか。長期間に亘る島国での生活の中で以心伝心によるコミュニケーション法を育んできたからであって、遺伝的に旧人に近いことが理由とは決して思いませんが、積読中の「わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か(平田オリザ)」を読めば糸口が見つかるかもしれません。
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小説は殆ど読まないのですが、書名にひかれ第154回芥川賞受賞作品、本谷有希子さんの「異類婚姻譚」を手に入れました。因みに異類婚姻譚とは普通名詞であり、Wikiによれば「人間と違った種類の存在と人間とが結婚する説話の総称」で、「鶴の恩返し」などがこれに相当するとのこと。
主人公の「サンちゃん」が「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた」ことで始まる不思議な物語で、「異類」と結婚するということはこんな風に日々が展開するのかもしれないなと思わせる展開の末に、植物だったのであろう「サンちゃん」の旦那は最後は山に帰るという筋書きです。主婦を中心とした日常が口語調の文章で活写され、小生にとっての芥川賞のイメージを(良い意味で)壊してくれました。
さて、飼い主の顔が犬に似ているということは、以前飼っていたケビン君の散歩で何回も観察済みなので、飼い主と犬との関係以上に近い存在である夫婦の顔が似てくるということは大いにあり得るでしょうし、わが家の場合もそうなりつつあるのかもしれません。
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先日のジョイ君が持ってきたリーシュが右側(日本製)、ケビン用が左側(ドイツ製)で、同じように見えますが、使ってみると大違い。
左は押しボタンを押し続けるとロープの出入りが固定され、離すとロープが出たり入ったり自由となる。
右は押しボタンを押すとロープの出入りが固定され、もう一度押すとロープが出たり入ったり自由となる。
どちらが使いやすいかはそれぞれでしょうが、小生としては左。理由は、右の場合、ロープが固定されているかどうかが分かりにくいから。押しボタンが出っ張っているとロープが出入り自由、沈んでいるとロープ固定、と操作結果の情報は微かにフィードバックされているのだが、車の足踏みのパーキングブレーキ同様、とっさの時に戸惑うのは右ですな。
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親戚の家で飼えなくなったということでビーグルのラブ君がわが家に滞在中。里親が見つからなければ行政に処分をお願いせざるを得ないということで、町内の掲示板に里親募集のチラシを貼ったり、獣医さんに貼らせてもらったり、ケビン君以来の朝夕の散歩にお付き合いしたり、4時間おきに表へ出しておしっこをさせたり(そのリズムが分かるまでは居間にされたおしっこの掃除をしたり)、シャンプーしたり、大変なことになっています。
ご近所Tさんがスキー旅行の間、マーロ君を預かることになりました。小分けしてパックに詰めた手作り料理、おやつの煮干しとクッキー、雨の日の散歩用レインウェア、電気毛布、おしっこマットと共に現れた彼は相当なお坊ちゃまとお見受けしました。
見かけは上品ですが、食い意地がはっているところなどわが家のケビンそっくりで笑えました。
1997年1月のある土曜日、フェンスの下に穴を掘り、近所のキョウヘイ君とともに大脱走。家族総出で暗くなるまで捜索しましたが、その日は見つからず。
交番にも届け出て、翌日曜も捜索を継続。月曜日になって交番から「保土ヶ谷警察署にお宅の犬が保護されているようだ」との連絡があり、家内が出かけてみると、おまわりさんにすっかりなついたケビンを発見。
首都高の三ッ沢インターを2匹が歩いているところを、通りかかった女性ドライバーが拾い上げ、警察署に送り届けてくれた由。ありがたいことです。
写真は雪の庭で大脱走を計画しているのであろうケビン。左奥に彼の小屋(入口には防寒用のカーテンが)、右に伸びるのは手作りのフェンス。
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