先日下見した高校での木工機械勉強会に参加してきました。用意したのは「木工機械 調整方法と注意点」と題するA4 2頁の資料。これを見ながら木工機械の横で説明したり実際に使ってみたりしたので参加された先生方には理解いただけたと思います。
しかしながら木工機械の説明は木工全体の一部分であり、木工に係わる者として木工を MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)的に分解するとどうなるのか、人生最初の試みは次のとおりですが、これが MECE になっているのかどうか自信なし。
1. 木について:広葉樹・針葉樹など木の種類、逆目・順目・反りなど木の性質
2. 道具・工具について
(1) 手道具:機能、調整方法、使用方法など
(2) 木工機械:機能、調整方法、使用方法など
3. 制作について
(1) 接合技術:継手、仕口など
(2) 加工技術:木取り、墨付け、ジグ、接着、仕上げなど
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本を読まなくなって久しいですが、アメイジア超大陸についてネットで調べていたら、海洋開発研究機構の吉田昌樹博士が本を書いていることを知り、取り寄せたのがこの「地球はどうしてできたのか」。全250頁に含まれる情報は広く深く、とても素人が理解できるレベルではありませんでしたが、記憶に残ったことは次の2点でした。
1.マントルとマグマ
内核(固体の鉄など)と外核(液体の鉄など)の外側の厚さ2800kmほどが岩石で
できたマントル。核と地表との温度差2500〜3500℃によってマントルは年間数cm
から数10cmの速度で(プレートと同じか速く)熱対流している。
マントルを構成する岩石が融解してマグマが生成されるには、圧力が変わらずに
温度が上昇するか、温度が変わらずに圧力が減少するか(減圧融解)のいずれか。
後者の例として、(太平洋プレートの中央に位置する)ハワイ諸島は、地表近く
まで上がってきたマントルが減圧され融解してできたマグマが噴出して形成され
続けている(のだろうか)。
マグマ生成に水が関与しているという研究はあるものの完全には解明されていない。
海洋プレートが他のプレートの下に沈み込む際に大量の海水を取り込み、それが
一定の深さに到達すると高温と高圧により水を放出し始めることで、融解開始
温度が低下して周囲の岩石がマグマとなるようだ。
日本列島に存在する火山の多くは、列島東側から沈み込むいくつかのプレートが
引きずり込んだ海水の影響で作られたマグマが噴出する場所であると考えられる。
2.コンピュータ・シミュレーション
吉田博士の専門の一つは「マントル対流のコンピュータ・シミュレーション」で、
本書の第7章「シミュレーションが大陸移動とマントル対流の謎を解き明かす」に
シミュレーションに使われる様々なモデルや方程式が説明されています。
小生としては詳細を理解できませんが、2億5千万年後に超大陸アメイジアができ
あがる様子を描いたシミュレーション結果の映像には驚くばかりです。
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木工機械に電源を入れると定格電流の5〜7倍のモーター起動電流が流れ、それに集塵機の起動電流が加わることで契約アンペアを大きく上回る電流により電流制限器が落ちないよう、モーターの起動に時差をつけるのが本「集塵機電源管理」の主目的です。
時差をつけるための「遅延回路」の機能は、木工機械の電源を入れた時点から一定時間遅らせて集塵機の電源を入れることで起動電流の重畳を避けること、木工機械の電源を切った時点から一定時間おいて集塵機の電源を切ることで集塵ダクト内の木屑を集塵機内に吸い取ること。木工機械の電源オンオフは、木工機械の電源ケーブルに取りつけた電流検出スイッチ(写真上の小さな箱)で検知します。
集塵機と連動させたい木工機械は5台。三相200Vの木工機械が自動鉋、手押し鉋、昇降盤2台の計4台と単相100Vのバンド・ソー1台。狭い場所に電源ケーブルと電流検出信号用ケーブルとが錯綜しないよう、離れたところにある単相100V用コンセントを三相200V用コンセントの近くに移動することが必要になりそうです。
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パンゲア超大陸が2億5千万年かけて現在の大陸群に分裂したことには驚きますが、では遠い将来はどうなるのだろうか。海洋開発研究機構の吉田昌樹博士が中心となって作った動画は、3億年後に「アメイジア(アメリカ+アジア)」と名付けられた超大陸が生まれる様子をシミュレーションしていて素晴らしい。
この写真はその動画から拝借した8800万年後の東アジアの様子で、オーストラリアなど南方の大陸や島嶼が日本列島に迫ってきて、いずれすべてが一体となってアメイジアの一部を構成するようです(赤く囲んだところが日本列島付近)。そのころの人類は進化を遂げどんな姿になっていて、どんな生活をしているのだろうか。国が存在しているとしたら、国境の再画定作業で忙しいのかもしれません。
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市内のとある高校から同校で使用中の木工機械の調整方法と安全な使用方法についての勉強会を開催するので参加して欲しいとの依頼があり、先ずは下見。広く綺麗な作業場に木工機械が整然と並べられた様子は木遊びとは大違いで、こんな環境なら別格の作品を産み出せるのではないかと感じました。
早速、直角が出ていないという丸鋸盤と昇降盤を先生方と一緒に調整したり、木遊びにも欲しいレーザ加工機(写真)のデモを拝見して下見は終了。 次回の勉強会本番では、木工機械に触りながら正確に、安全に使うための留意点をお伝えすることとしました。
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研ぎの具合を確認するにはマイクロスコープが必要と宮大工のSさんの呟きに押されてスマホに取りつけるタイプを入手し、先日の鉋仕立講座で#8000の砥石で砥いだ刃先を撮影してみたところ、いやはや鋸の刃のようでした(写真の上は机、下が刃)。
白いのは細かな木屑ですが、その木屑が乗る刃の表面には砥石の跡が溝として残り、溝の延長線上の刃先はギザギザ。これで30ミクロンだったので、しっかりと仕上げれば20ミクロンも夢ではないと、楽天的な小生としてはマイクロスコープに背中を押されたと受取りました。
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メンバーのHさんが実家から運んできたのは1辺25cmほどのケヤキの柱。Hさんの父上が生まれた家を取り壊した時にもらってきた柱で、200年前に建てられた家だったようです。芯持ちのため小さな割れがあり器は難しいように感じるので、近い内に割ってみて、作品の構想立案に着手します。材を板にして箱物を作るより、材から何かを彫り出すことの方が最近は心が躍ります。
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保育園の椅子用に120個入りの箱で買った鬼目ナット、1脚あたり8個使うので15脚で120個なのですが、何故か2個残りました。工場で箱詰めした際のミスなのか、そのようなミスを見越して多めに箱詰めしているのか、デジタル時代にアナログ的商習慣を見たように感じました。
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小生としては珍しい作品でして、息子さんが歯科医院を開業される木遊びメンバーのOさんが、お祝いに何かを作りたいということで、その話を聞いてKさんが作ったのがケヤキのペン立て。更にKさんから依頼があり、ペン立ての前面に歯科医院のマークとロゴを入れることはできないかということで小生の出番となった次第。
ケヤキの年輪に苦戦した結果、文字がウネウネしてしまいましたが、水性塗料で彩色して完成。歯科医の息子さん、これを見てどんな反応するのか、気になります。
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集塵機の電源管理、中々前に進めません。風邪から復帰して久しぶりの木遊びで壁のブレーカー容量や配線を確認しましたが、三相200Vの電流を検知するスイッチを取り付けるには次のようなブレーカーの入替が必要となります。時間がかかるだろうし昼間の工事は無理かもしれません。さて、どうする。
【現在の位置(左側から)】-------->【新しい位置(#5と#6の間で電流検知】
#1:集塵機、ブレーカ容量2.2kw #1:集塵機(動かさず)
#2:自動鉋、同5.5kw #2:超仕上鉋(集塵機使用せず)
#3:手押鉋、同0.75w #3:コンプレッサ(同上)
#4:超仕上鉋、同2.2kw #4:角鑿盤(同上)
#5:昇降盤(縦)、同2.2kw #5:ベルトサンダ(別集塵機使用)
#6:ベルトサンダ、同0.75kw #6:自動鉋
#7:昇降盤(横)、同2.2kw #7:手押鉋
#8:角鑿盤、同0.4kw #8:昇降盤(縦)
#9:コンプレッサ、同0.75kw #9:昇降盤(横)
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久しぶりの風邪のため3日連続で宴会を欠席する惨状となっていて、最後は東白楽駅前のスナックMeets。熱は下がったものの、数分に一回大きな咳をするようでは参加者に迷惑をかけるということで欠席。歌詞カードと御会計票の作成でかろうじて参加させてもらいました。トホホ。
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数年ぶりの酷い風邪のためMMC新年会2020をドタキャンしたところ、枕元でスマホがブーブー鳴って送られてきたのがこの写真。六角橋の鰯専門店「いさみ鉄ちゃん」でワイワイ騒いでいる様子が伝わってきます。
小生、元来低体温なもので、今回の36.8℃で臥せってしまい、37℃にもなると歩けなくなります。熱に弱いということは精密にできあがっているからであって、粗雑な作りの連中ほど熱に強いと信じていますが、新年会に参加できた皆さんはどっちなんでしょうか。
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卒園式のプレゼントとなる椅子の2019年度版は部材をボルトで止めることとしたので、1脚あたり座面4か所、背板4か所、側板4か所が2枚、合計16か所の穴あけが必要です。木の穴あけで悩ましいのはドリルビットが木目の堅い部分にはじかれて狙った場所に入っていかないことで、今回も往生しています。
先ず、側板に穴の位置を墨付け、5mmの下穴錐(写真左)で側板2枚に8か所の穴をあけ、部材を組立てて同じ下穴錐で座面と背板にも穴をあけ、続いて同じ穴を7mmビット(写真右)で拡げ、座面と背板の穴を9mmのビットで深さ20mmに広げて穴あけは終了。最後はM6鬼目ナット8個をねじ込んで1脚完了となります。しかしボルトが上手く入るのかどうかは夫々の穴でのテストが必要で、この日は終日の穴あけに疲れたので、楽しみは次回へ。
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漬物桶の蓋にヒノキ板は大失敗に終わりましたが、ブラタモリの影響でしょうか、重石として使っていた石に目が止まりました。右は花崗岩のピンコロ石と分かったものの左は?。斑晶(鉱物粒子)が見られるので安山岩のようですが、自信を持って判断できません。
岩石の種類を判定することは専門家でも難しいようで、例えば見た目は似ているチャート(原生生物である放散虫の殻が岩となったもので二酸化ケイ素の塊)と石灰岩(サンゴなどが堆積してできたもので炭酸カルシウムの塊)を見分けるのに塩酸を持参して岩にかけてみるそうです(チャートは塩酸に反応しないが石灰岩は溶ける)。更にネットを歩き回ると次のことが分かり、中学か高校の地学の時間を思い出しました。
1. 岩石は堆積岩、火成岩、変成岩に分類できる。小生が習った頃は堆積岩を
水成岩と呼んでいたような。
2. 堆積岩は岩石が風化・侵食されてできた礫・砂・泥、また火山灰や生物
遺骸などからできたもの。
火成岩はマグマが冷えて固まった岩石。
3. 火成岩は火山岩(マグマが急激に冷えて固まったもの)と深成岩(マグマが
ゆっくり冷えて固まったもの)に分類される。
4. 火山岩には二酸化ケイ素の含有量の少ない順にコマチアイト(二酸化ケイ素
含有量45%以下)、玄武岩(同45〜52%)、玄武岩質安山岩(同52〜57%)、
安山岩(同57〜63%)、デイサイト(同63〜70%)、流紋岩(同70%以上)に
分類される。
色は、二酸化ケイ素でできた石英や様々な酸化ケイ素でできた長石などの無色
鉱物が多く含まれるほど白くなる(玄武岩は黒っぽく、流紋岩は白っぽい)。
5. 深成岩も火山岩同様に二酸化ケイ素の含有量で分類され、花崗岩は二酸化ケイ素が
70%以上と火山岩の流紋岩と同じで白っぽい。
写真の左が安山岩なのか玄武岩質安山岩なのかは二酸化ケイ素の含有量を測ってみないと分からないことが分かりましたが、この岩石君達は火山の地表と地下でそれぞれ生まれた兄弟であることを学べました。
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木遊びメンバーの若手から「木遊びとして何か稼ぐ仕組みを考えましょう」と提案があり、昨年末からいろいろと検討中です。小生としては「稼ぐ仕組み」と「楽しむ仕組み」を一緒にした活動を「木遊び2020」という名前で発信することとしました。
今決まっていることは「楽しむ仕組み」の事始として3月末に「鉋薄削り大会」、それに向けた「鉋仕立講座」と「鉋台打ち講座」。いずれも木遊びとしての初体験なので、大いに楽しめそうです。
さて、本家の「削ろう会」では鉋屑(削り華と呼ぶそうな)の厚さをシックネス・ゲージで測って優秀者や優勝者を決めるそうですが、「削ろう会」で使っているのは5万円以上するミツトヨ製高級品と分かり、慌てて0.001mmまで計測可能と謳われた中華ゲージを手に入れました(Amazonで送料込5099円)。早速、厚さ0.015mmと書いてあるゴミ袋を測ったところ0.014mmとなり、別の0.022mmのゴミ袋は0.021mmとなったので性能的には合格と思います。
先日の砥ぎ講座で、かなり薄く削れたと感じた鉋屑を見た宮大工のSさんから「30ミクロン(0.03mm)ほどかな」とのコメントあり。「削ろう会」の優勝者は1ミクロン(0.001mm)だそうで、先は長い。
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