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ゾウの時間 ネズミの時間

 

本川達雄博士による「絵とき ゾウの時間とネズミの時間」に続いては、本川先生の新書本「ゾウの時間 ネズミの時間」。「絵とき ゾウの時間とネズミの時間」にあった「ガリバーが必要とする食事量は身長が12分の1の小人の185倍」の理由を知ろうと読み始めたものの、ガリバーはどこにも出て来ず、各章は次のような感じ(以下3章以外は関心テーマではないので省略)。

 

第一章「動物のサイズと時間」:時間は体重の1/4乗に比例する。寿命、大人のサイズに成長するまでの時間、赤ん坊が母親の胎内にとどまっている時間など、この1/4乗則に従う。大きな動物ほど心臓の鼓動間隔は長く、哺乳類ではどの動物でも一生の間の心臓の鼓動は20億回(P.6)。

 

第三章「サイズとエネルギー消費量」:標準代謝量(基本的なエネルギー消費量)Eは E=4.1x体重^0.751 の関係にある(P.27)。この式は黒木博士による「Physiological essay on Gulliver's Travels」に掲載のものと同様で、ガリバーの体重を67.3kg、小人を0.47kgとすると、ガリバーの代謝量は小人の42倍という結論はこの式(Kleiberの法則)で導かれる(次項もご参照)。

 

第四章「食事量・生息密度・行動圏」:動物の摂食量Iは I=10.7x体重^0.703 の関係にあり(P.43)、第三章のエネルギー消費量の約2.6倍。「ガリバーが必要とする食事量」というのであれば、上記のKleiberの法則ではなく、こちらの式で計算すべきと思われ、その結果、ガリバーが必要とする食事量は小人の33倍と計算できる。となると黒木先生、「energy consumption(42倍)」と「food requirement(33倍)」を混同されているのかもしれない。

 

ここまで来ても、本川先生言うところの「185倍」の霧が依然として晴れないので、別記事にて考えてみます。

 

ゾウの時間 ネズミの時間


(この他の記事はこちらから検索できます)

| すうさん | 08:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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