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誹風柳多留 一

昔から川柳が好きなこともあり、Amazonで買い物の最中に表示されたこの本を衝動買いしましたが、開けてびっくり。最初から最後まで350句ほどの川柳が並んでいるだけで解説も何もありません。文庫本全4冊の最後に索引があるようですが、川柳の研究者以外に読む人がいるのでしょうか。

さてさて、柄井川柳他が編纂した「誹風柳多留 (やなぎだる)」の初期の8篇を収めたものが「誹風柳多留 一」で、初篇は「明和二酉年刊」とあり1765年のもの。このまま閉じてしまうのも癪なので、当時人気だった六阿弥陀参り(江戸近郊の六阿弥陀を丸一日かけて廻る手軽な巡礼)を詠んだ最初の句「五番目ハ同し作ても江戸産レ」について調べてみました。

行基作と伝えられる同木の6体の阿弥陀仏の多くが江戸近郊(といっても現在の北区、足立区、江東区)の寺にあるのに対して5番目だけは上野の常楽院(台東区、現在は調布市に移転)に安置されていることを「江戸産まれ」と表現したもの。この句の前句(お題のようなもので、前句を受けて川柳が詠まれる)は「賑やかなこと、賑やかなこと」で、当時の賑わいが偲ばれます。当たり前のことながら、250年前の文化、時代背景を知れば句の奥行きが理解できるということが発見でした。

誹風柳多留 一

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| すうさん | 08:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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