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日本外交の挑戦

田中均さんの「日本外交の挑戦」、外務省官僚の作法なのか著者の癖なのか、多くの文章が「…だろう」で終わる点が気になりましたが、小生としては次の2点が重要であると感じました。

1. 過去の断罪

「国際社会からの現在の日本の政権に対する猜疑心は、日本は過去の体制を明確に断罪していないのではないかというものである。すなわち、南京虐殺や慰安婦問題は戦前の日本の軍国主義体制が起こした行動であり、現在の日本の体制と全く相容れないはずであるのに、南京で虐殺された人数や慰安婦徴用に強制性がなかったと政府が拘ることで、日本は過去と決別していないのではないかとといった印象を生んでいる。」(P.100)。

それが現状なんでしょう。その状況を改善していくには、(1) 過去を冷静に分析し戦争責任を明確にすること、(2) 現在の日本は過去と決別した存在であり二度と侵略戦争は起こさないことを説明することしかないと思います。(1)については、天皇、軍部、マスメディア、国民それぞれの戦争責任を明確にすることで、世界の国々から上記の「印象」が時間と共に消えていくと思います。難しい課題ですが。

2. 国の立場

近隣諸国とはいろいろな領土問題を抱えていますが、中でも北方領土について「日本は北方四島を日本固有の領土として考えているが、日本への返還の具体的態様については柔軟に考えるというのが基本的立場である。」(P.172)とあって驚きました。四島一括返還に固執するのではなく、例えば北方四島の面積の二分化案でも受け入れるというのが国の立場であるということです。

外務省HPの「北方領土問題に関するQ&A」の冒頭に、政府の基本的立場は「我が国政府は、我が国固有の領土である北方四島(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)の帰属に関する問題を解決して平和条約を早期に締結するという一貫した方針を堅持しています。また、北方四島の我が国への帰属が確認されるのであれば、実際の返還の時期、態様については柔軟に対応する考えです。」とあります。本件に関してもいろいろな意見があるでしょうが、このような冷静な判断を日本が持つことで交渉が進んで欲しいですね。

日本外交の挑戦

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| すうさん | 08:40 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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