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絵とき ゾウの時間とネズミの時間

 

Physiological essay on Gulliver's Travels(ガリバー旅行記についての生理学的小論)を読んで生じた疑問を解決できる本かもしれないと紹介されたのは本川達雄博士による「絵とき ゾウの時間 ネズミの時間」という「小学中級向き」の絵本。

 

身長が小人の12倍のガリバーが必要とする食料は、ガリバー旅行記では小人の「1728(12の3乗)倍」、Physiological essay on Gulliver's Travels では「42倍」。それらに対してこの絵本では「185倍」が正解としています。

 

しかしながら、「小学中級向け」としては難解と思われる両対数グラフまで使って「185倍」を説明しようとしているものの、肝心の計算内容についての記載なく、加えて、本川先生の別著「ゾウの時間 ネズミの時間」(中公新書、1992年版)では、大きさに拘らず動物の一生における心臓の鼓動回数は「20億回」としているにも拘らず、この絵本(1993年版)では「15億回」としていることが不可解で、絵本としては残念な出来と感じた次第。

 

絵とき ゾウの時間 ネズミの時間


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| すうさん | 08:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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